人に愛されるために生まれた犬種『シーズー』の性格は?しつけ方や飼育のポイント

人に愛されるために生まれた犬種『シーズー』の性格は?しつけ方や飼育のポイント

人気犬種の上位TOP10に必ずランキング入りしているシーズー

定番の人気犬種として多くの愛犬家から愛される存在で、犬を飼育していない人でも一度くらいはその名を耳にしたことのあるほど有名な犬種ですよね?また、飼育数も多いため、お散歩中スポットなどへ出掛ければ必ず出会える犬種でもあります。

ここでは、そんなシーズーの歴史や性格、そしてしつけのポイントや飼い方のコツなどについてお話していきます。

これから犬を飼おうと考えている方も、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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シーズーにはどんな歴史があるの?

シーズーにはどんな歴史があるの?

一般的に私たちが目にするシーズーは、被毛の短い犬種という印象があるかもしれません。しかし、ドッグショーなどに登場するシーズーはサラリと長い被毛に覆われた美しい姿で、短い被毛のシーズーに見慣れている人からすると、一見すればそれが何の犬種なのか分からないほどです。

シーズーは、中国原産の犬種で、もちろん、元からシーズーという犬種が存在したわけではありません。現在、我々が知っている犬種がすべて様々な犬同士の掛け合わせで誕生してきたように、シーズーもまた、違う犬種同士の交配から誕生しました

その犬種というのが、ラサ・アプソとペキニーズです。ペキニーズは中国原産の犬種として、その名前くらいは知っている人も多いでしょう。

ラサ・アプソはチベット原産の犬種で、現在のシーズーは、ペキニーズよりもラサ・アプソに近い外見をしており、両者を掛け合わせて誕生した犬種ではありますが、ラサ・アプソの特徴が多く見られます。

一部の上流階級でしか飼育されてこなかった犬種!

シーズーは、中国語で「獅子」を意味し、ある意味で神格を与えられた存在でした。そのため、庶民の飼育が許されることがなく、飼育するのはあくまでも上流階級のみに限られていました。

中国で革命が起こった際、上流階級を憎む庶民によって、大量のシーズーも巻き添えになるという悲しい事件もあり、「中国発」のシーズーが世界へ分布することはありませんでした。

現在、私たちの目にしているシーズーの姿は、実は中国ではなくイギリスにてスタンダードモデルが確立された犬種なのです。

革命によってシーズーが殺されてしまうよりも前にイギリスへと渡っていたシーズーが基となってはいるものの、当時はラサ・アプソとの区別に戸惑いつつ独自に計画繁殖が行われた末に誕生したのが現在の姿だと言われています。

革命によって絶滅の危機に瀕した犬種としてはロシア革命のボルゾイが知られていますが、常に人間とともに歴史を歩んできた犬だからこその悲劇だと言えるでしょう。

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シーズーってどんな犬種?性格や特徴は?

シーズーってどんな犬種?性格や特徴は?

もともと人に愛されるためだけに誕生したと言っても過言ではないシーズーですから、とても人懐こい性格が特徴で、好奇心が強く、活発に動きまわるのがシーズーらしさと言えます。

また、賢い犬種としても知られ、無駄吠えのしにくい犬種としての人気もあります。社交性も抜群で、誰にでも愛想を振りまく愛嬌の良さも備えた犬種です。

飼い主に愛されることを好み、また、シーズー自身も飼い主やその家族を愛することが大好きです。愛情をもって飼育してあげれば、その期待にも十分に応えてくれます。

一方で、中国原産の犬種によく見られるような「頑固さ」も兼ね備えており、物覚えの早い犬種ではあるものの、一度覚えたことを変えようとするのは非常に困難で、その賢さゆえに、時としてツンデレな一面を見せることもあります。

革命以前の中国において、シーズーは獅子に例えられるほど神格化された存在だと述べましたが、その当時は「頭がライオン・骨格がクマ・足はラクダ・歩くさまは金魚のよう」と言われたほどで、「頭部はライオン」という表現からも分かるように、本来は放射状の長毛が美しい姿とされていました。

その様子は菊の花に例えられるほど美化された存在でもありました。

革命以前の中国で繁殖されていたシーズーが世界で分布していたら、もしかしたら今とはちょっと異なる姿形がスタンダードモデルだったかもしれませんね。

多くの犬種は、JKC(ジャパンケネルクラブ)を始めとした各国のケネルクラブなどによって、毛色などにも許容されるものとそうでないものがあります。

例えばミニチュア・ダックスフントであれば、ブラックやホワイトといった毛色は、スタンダードモデルとして認められていません。

しかし、シーズーの場合はすべての毛色が許容されています。そもそも、シーズーは繁殖において難産傾向が強く、誕生した仔犬の毛色も、とても変化が激しいため、生まれてすぐに毛色を決めるのが難しい犬種です。

パーティー・カラーの場合、しっぽの先端が白色なのがもっとも好ましいとされ、頭部も前頭部から目の間を通って鼻先へと伸びるブレーズが白色であることが好ましいとされています。

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シーズーのしつけ方と飼育のポイント

シーズーのしつけ方と飼育のポイント

先に述べたように、シーズーはとても賢く、飼い主の様子をうかがいながら接する態度を変えてしまうほどお利口さんです。物覚えも良く飲み込みを早いので、しつけ自体は難易度が低めです。

しっかりとコミュニケーションの図れる犬種ですので、リーダーシップを発揮すれば最高のパートナーとして楽しませてくれるでしょう。

ただし、シーズーはアレルギーやアトピーなどを発症しやすいため、相応のケアを行うことも飼い主の責任となります。

毎日のブラッシングはもちろん、定期的なシャンプーやトリミングで常に清潔感を保ってあげる必要があります。

予防として、室内を清潔に保ち、与えるフードもグレインフリーや低アレルギーのものを与えるなど工夫をするのも好ましい方法です。

まとめ

その愛くるしさが好きな人にはたまらないシーズー。

人を愛し、そして愛されるために生まれてきた犬種なのに、人の歴史に翻弄されてきた悲しい背景を持つからこそ、よけいにその愛くるしさに癒しを覚えるのかもしれません。

いつまでもその愛くるしい表情で癒しをもらい続けることができるように、飼い主としての責任と愛情を忘れず、しっかりと向き合ってあげるようにしてくださいね。

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