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犬の肌荒れを侮っては危険!その原因と対策とは?

      2018/07/02

いつも一緒に生活している愛犬ですから、ほんのちょっとした変化にも気付きにくいものです。その代表例が、例えば犬の肥満でしょう。徐々に肥えていく愛犬の体型に気付かず、「あれ?太った?」と思った時にはだいぶコロコロ体型になってしまっていたということもよくあるものです。

そしてそんな”気づきにくい変化”のひとつに、肌荒れがあります。愛犬の皮膚トラブルは結構気付きにくいもので、目に見える形で皮膚トラブルが分かる状態にまでなると、すでに症状も進行しているというケースも多々あります。



犬の肌荒れとは?

犬の肌荒れを侮っては危険!その原因と対策とは?

肌が荒れるのは、何らかの原因が肌で起こっていると考えられます。例えば以下のようなものが原因として挙げられます。

  • 乾燥
  • ただれ
  • 虫刺されや寄生虫の感染
  • 細菌感染等による炎症
  • アトピーやアレルギー
  • ストレス

犬にとっては、かゆみやフケの発生など症状が現れて大変でしょう。原因によっては、人にうつりますので、日々のブラッシングや行動の変化を見ておくことが大切になります。

ストレスが原因で肌荒れや皮膚トラブルが起こることも!

人間もストレスが過度にかかると、脱毛や湿疹といった症状が出ることがありますね。犬も似たような症状が出てしまうことがあるそうです。

犬が感じるストレスは、2種類あります。

  • 心理的ストレス:環境の変化や家庭内でのいざこざ(ケンカ等で不仲な状態)など
  • 身体的ストレス:散歩が多すぎたり少なすぎたりといった運動に関係するところ

犬は、こういったストレスにさらされると、体を必要以上に舐めてしまうことがあります。そのため、皮膚を傷つけてしまったり、炎症を引き起こしてしまったりするわけです。

皮膚炎の種類によってはかゆみを伴いますので、なめて噛んでを繰り返してひどくなるといった悪循環にはまってしまうことも考えられます。(重症化してしまうことも十分に考えられます。)

友人宅の愛犬(当時2歳:オス)もストレスと思われることが原因で皮膚病を引き起こしたことがあると話していました。結婚のため、引っ越しをしたことと同居する家族が増えたことなどがストレスとなったようで、いつも体を舐めていたようです。

友人は体をしつこく舐めていることと脱毛で気がつき、動物病院を受診して獣医から環境の変化などがなかったかと聞かれて、「ストレスでなったことに気がついた」と話してしまいました。

ストレスは犬にとっても万病の元になるということがわかりますね。個々に合った運動をさせたり、スキンシップを取ったり、環境の変化に慣れるよう関わる時間を長めにしてあげるなどの工夫が必要です。

犬の皮膚トラブルは気付きにくい

犬の肌荒れを侮っては危険!その原因と対策とは?

肌荒れなどの皮膚トラブルがなぜ気付きにくいのかというと、やはり被毛が大きく関係しています。内臓の病気であれば、嘔吐や下痢といったように目で見て分かることもありますが、皮膚は被毛に覆われてしまっているという特徴もあるため、皮膚に起きているトラブルを見逃しやすいのです。

犬の皮膚は、人の皮膚よりも薄くなっています。なぜなら、全身を毛で覆われているために毛が保護の役割をしているからです。

皮膚が薄い分、毛が保護の役割をするので外的要因には強いです。しかし、皮膚だけを見ると、肌荒れなどの皮膚トラブルが起きやすいと考えた方がいいでしょう。

肌荒れや皮膚トラブルを見逃さないための注意点

肌荒れなど皮膚トラブルを見逃さないためにも、飼い主が愛犬の行動に気を配る必要があります。特に、頻繁に痒がっていないかどうかをチェックしておくことは大切です。もし、常にチェックしているのが難しいという場合は、

  • 被毛の禿げている箇所はないか?
  • 極端に被毛が短くなっている箇所はないか?

と、いったことをチェックするだけでも肌荒れ等の発見に繋がります。とはいうものの、「愛犬の状態をチェックする暇がない!」というほどの環境で犬を飼育していること自体がそもそも間違いではありますよね。

そして、確実に愛犬の皮膚をチェックするのであれば、ブラッシング時と併せてチェックするのもおすすめです。ブラッシング時であれば、皮膚の状態だってしっかりとチェックすることができますので、小さな肌荒れでもすぐに見つけることができます。

参考:犬のブラッシングのやり方とおすすめのブラシまとめ

愛犬の皮膚トラブルにはサインがあります。それを見逃さないことが大切です。一番の目安になるサインは、かゆがっていないかです。日に何度も同じ箇所を掻いている場合や、噛んでいる場合です。

フケの有無や湿疹、脱毛などがないかを見てあげましょう。掻きすぎて出血しているような場合や、皮膚病の種類によってはかさぶたができてしまうことがあります。

犬の肌荒れは放置しちゃダメ!原因を把握しよう

犬の肌荒れは放置しちゃダメ!?原因は?

肌荒れというのは、実際にそういった名前の病気があるわけではありません。何らかの原因でお肌の異常が引き起こされるわけですが、肌荒れという状態はその初期段階ということになります。

もちろん、軽度な肌荒れであれば知らず知らずのうちに治癒してしまうこともありますが、放置することで思わず重症となってしまうこともあります。そのひとつが膿皮症と呼ばれるものです。夏季に多く、肌荒れの症状としては有名なのでご存知の方も多いでしょう。

膿皮症は、いわゆる感染症のひとつでもあるのですが、肌荒れや小さな傷が原因で引き起こされます。肌荒れや傷の箇所から黄色ブドウ球菌などの雑菌が入り込んで膿皮症になってしまうのですが、基本的には抗生剤の投与で改善させることができます。

しかし、そもそもの肌荒れがなぜ引き起こされたのか分からないのであれば、その原因を絶たなければ繰り返し再発してしまう可能性も高いのが特徴です。

その他、アレルギーや免疫力の低下、ホルモンバランスの影響、食事など、様々な要因で肌荒れを起こします。

先に述べたように、肌荒れは大きな皮膚疾患の初期症状である可能性もありますので、肌荒れを発見したら注意深く観察していくことも必要ですし、早めに獣医の診断を仰ぐ必要もあります。

参考:犬の皮膚病の原因4選!それぞれの対処法は?

また、例えばこたつの中にずっと潜りっぱなしであったり、暖房の前に陣取っている場合も、乾燥肌によって痒がったりすることもありますし、軽度なやけどで皮膚トラブルを起こすこともあります。

さらに、脂漏症という症状が原因で皮膚トラブルを起こすこともあります。脂漏症とは、皮膚のターンオーバーに乱れが生じてしまっている状態で、新陳代謝のサイクルが非常に速いという特徴があります。

通常、健康な犬であれば皮膚のターンオーバーはおよそ3週間と言われていますので、その頃を目安にフケなどが目立つようになりますが、ターンオーバーのサイクルが早い脂漏症の場合は、1週間程度でフケだらけになってしまいます。

そうした場合、通常の犬と同じ1ヵ月に1回といったようなシャンプーの頻度では間に合わなくなり、皮膚環境も悪化して肌荒れを起こすこともあるのです。脂漏症は膿皮症とも併発しやすく、アレルギーなどがあっても発症しやすい症状です。

加えて、食事やホルモンバランスの影響も受けやすため、これらの症状から脂漏症になってしまう可能性も高くなってしまいます。

皮膚にかさぶたができている時の放置は危険!

皮膚にかさぶたができている時の放置は危険!

ケンカ等で出血し、かさぶたができているという場合は、それほど心配はありません。注意が必要なのは、かゆみやフケを伴う場合のかさぶたです!この場合、皮膚病にかかっていることが多いと考えた方がいいでしょう。

かさぶたができる皮膚病を3つ紹介します。ダニやノミが原因ですが、かさぶたの形状がそれぞれ違っています。

皮膚疥癬

ダニが皮膚に寄生することが原因で起こります。激しいかゆみやフケの症状の他に、『赤黒っぽいかさぶた』ができます。

掻きむしっているような場合は、血がにじんでいるように見えるかもしれません。怖いのは、人にもうつるという点です。飼い主さんに感染する前に早急に受診が必要です。

ノミアレルギー性皮膚炎

ノミが寄生して起こります。腰から尾の付け根あたりにかけて、赤い発疹などが出るだけでなく、部分的なかゆみとフケを伴います。また、『ゴワゴワした感じのかさぶた』ができます。また、脱毛なども起こるでしょうし、皮膚がただれてしまうこともあります。

ブラッシングなどをしていれば、すぐに異変に気がつくかと思います。この病気は、ノミが原因ですので、人に寄生することが考えられます。皮膚疥癬と同様に早急な受診をおすすめします。

参考:犬のノミ・ダニ対策をしよう!夏だけじゃダメ!年間を通した対策を!

ツメダニ症

ツメダニが寄生することで症状が出てきます。背中や耳の後ろ、しっぽの付け根やお腹などに寄生します。

最初に大量のフケと激しいかゆみが出てきます。それ以外に『白いかさぶた』ができます。フケがかさぶたのように分厚く重なっている状態もあります。そのため、フケと見間違えてしまうかもしれません。分厚くなっている部分の下にツメダニが多くいるはずです。

うちの子もこれにかかったことがあります!もうかゆがって大変でしたし、フケがすごい出ます。それにかさぶたのように分厚くなっている部分もあり、すごく焦りました。受診した際に、「飼い主さんにうつっていないか」と獣医さんに言われ、「うつるの!」と本気で心配しました。(幸い、著者には感染しませんでしたが…)治療したら良くなりましたので、安心しました。

フケのかたまりやかさぶたが目で見てわかります。つい、「なんだこれ?」と爪などで取ってあげようとしてしまいがちですが、触らず受診しましょう。この病気も人間に移ります。フケが大量に見られたら、注意してください。

参考:犬も皮膚からフケが出る!?考えられる原因と対処法

動物病院受診の際の注意点

ノミやダニなどの寄生虫が原因で起こっている肌荒れや皮膚病は、他の動物や人間にうつります。ですから、いきなり連れて行くのではなく、受診前に電話をして、症状を話しましょう。どのように連れて行くかなどの指示は動物病院側から指示があるはずです。それに従いましょう。

かゆがり方がひどい場合や、実際にノミやダニを見てしまうと、飼い主さんが慌ててしまいます。それで急いで病院に連れて行こうとしてしまいがちです。愛犬の状態を良くすることを第一と考えてしまいがちですが、感染の拡大を防ぐことが第一と考えましょう。

だから、疑わしい場合は「電話が先」と思ってください。症状の出方が早いようです。かゆがっている場合やフケが見られたら、なるべく早い対応をしてあげましょう。放置は危険です。

犬の肌荒れ対策は?

肌荒れの対策は?

以上のように、肌荒れの原因は乾燥肌のようなものからアレルギーに至るまで様々です。そのため、安易な素人判断で改善させようとするのは危険です。しかし、予防することは十分に可能です。

食事

肌荒れから始まる様々な皮膚トラブルの予防効果として最も身近な方法で、しかも効果が高いのはやはり食事(ドッグフード)です。栄養バランスの偏った食事はもちろん、添加物や化学物質が含まれた食事を摂取していれば、必ずと言っていいほど皮膚に異常が現れます。

無駄な添加物はもちろん、粗悪な原材料を使ったフードやおやつなどはなるべく使用しないのが一番です。ビタミンやミネラルが不足すると、皮膚トラブルも顕著になります。

プレミアムフードやオーガニックフードなど、食事はとにかく一番注意を向けたいポイントです。

参考:愛犬にはどの種類がおすすめ?ドッグフードの選び方

日頃のケア

皮膚トラブルを予防するために、日頃のケアも大事です。また、1年間を通して愛犬を観察していると、どの時期に最も肌荒れ等の皮膚トラブルを引き起こしやすいのかも分かるようになります。

そうしたタイミグを狙って化粧水などでケアしてあげるのもいいですし、シャンプーなどのついでに定期的なケアをしてあげるのもいいでしょう。

本来であれば、皮膚病や肌荒れといった症状がある場合は、飼い主の自己判断は危険です。専門家である獣医の診察が必要になります。ただし、乾燥気味だったり症状が軽かったりするうちは、市販の犬猫用の塗り薬を使って様子をみてもいいかと思います。

塗るタイプの軟膏からスプレータイプになっているものまでさまざまありますので、症状に当てはまるものを選んでみましょう。

 

舐めてしまうことも少なくありません。エリザベスカラーなどを活用しましょう。塗り薬の注意書きには、「妊娠をしていなければ舐めても大丈夫」と記載のあるものもあります。だからといって舐めさせていいわけではありません。なるべく舐めないように注意してください。

乾燥などの場合は塗り薬ではなく、ワセリンなどがおすすめです。舐めてもそれほど心配はありませんし、保湿効果が高いからです。

寄生虫予防も怠らないこと

ノミやダニといった寄生虫が原因で肌荒れを招き、大きな皮膚疾患へと発展してしまうこともあります。飼育環境は常に清潔を心掛け、お散歩などで外出した際に寄生虫を連れて帰らないためにも、市販薬のフロントラインなどでノミ・ダニ対策を施しましょう。

ドラッグストアやネットショップなどでも購入が可能です。

 

 

また、ノミやダニなどの寄生虫は、飼い主さんにもうつります。そうなると本当に大変です。普段から予防することが大切です。家に持ち帰らないようにすることも大切ですが、野山や草むらの散歩やドッグランなどでもらってきてしまうことも十分にあります。他の犬との接触などに注意しましょう。

定期検診などを受けたときに、獣医に確認してもらうことも大切です。診察の際には症状が出ていなくても、ドッグランへ行ったとか、野山へ出かけたなどがある場合は、その旨をきちんと伝えましょう。しっかり診てもらえます。

参考:犬のノミ・ダニ対策をしよう!夏だけじゃダメ!年間を通した対策を!

免疫力の低下にも注意

人間でも同じですが、免疫力が低下すると皮膚トラブルも起きやすくなります。もちろん、黄色ブドウ球菌やマラセチアが原因となる膿皮症や脂漏症といった症状も、免疫力の低下する時に発症しやすくなります。

季節の変わり目や、暑さが厳しく雑菌も繁殖しやすい夏季、運動不足などには十分に注意し、特に免疫力の落ちやすい老犬などは皮膚疾患にも気を配ってあげましょう。

もちろん、脂漏症などは別ですが、頻繁にシャンプーをしすぎたりするのもNGです。

まとめ

皮膚トラブルというと、特に肌荒れなどの小さな症状では軽く見過ごしがちですが、放置することで大きな皮膚疾患を招く危険もあります。

サルの毛繕いのように、毎日被毛の隅々までチェックしましょうとまでは言いませんが、定期的なチェックが早期発見にも繋がります。

皮膚疾患は犬にも大きなストレスとなりますので、食事や衛生にもしっかりとこだわりつつ、日頃のケアも怠らないようにしたいものですね。

参考:愛犬の皮膚のために『ミネラルスパシャンプー』

参考:犬のシャンプーはどれがおすすめ?やり方や頻度も確認しよう!




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