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柴犬の小型版犬種というのは嘘!?『豆柴』を飼ったら大きくなっちゃった!

      2018/03/04

柴犬の小型版犬種というのは嘘!?『豆柴』を飼ったら大きくなっちゃった!

最近、よく耳にするようになった「豆柴」という言葉。一般的には柴犬の小型版といった犬種なのですが、実はこれには疑問符が付けられていることをご存知でしょうか?

柴犬特有の愛らしい顔と小さな体――それはそれで大変魅力的にも映りますし、現在人気急上昇中の犬種であることも間違いありません。

ではなぜ豆柴に対して疑問符が付きつけられているのか?その点について解説していきますね。

 

豆柴という犬種はそもそも存在しない!?

豆柴という犬種はそもそも存在しない!?

ひとつの犬種として語られることの多い豆柴ですが、実は、豆柴という犬種はこの世に存在しません。というよりも、そもそも犬種としては認められていないのです。

豆柴というのはそれ自体がスタンダードモデルというわけではなく、普通の柴犬の中の体が小さい個体に過ぎません。つまり、体が小さいだけで、血統的には柴犬なのです。

柴犬というスタンダードモデルから大きく逸脱しているわけでもなく、単に体が小さいだけで新たな犬種と認められるはずもないわけですね。

犬の歴史は改良の歴史!でも豆柴はそれに当てはまりません!

犬の歴史は改良の歴史!でも豆柴はそれに当てはまりません!

そもそも犬という動物は、改良を加えられて人間と共に生活してきた動物です。「ということは、豆柴だって柴犬の改良型として犬種登録すればいんじゃないの?」という疑問もあるかもしれませんね。

しかし、犬が改良されてきたのは人間の生活上不可欠要素も絡んでいたのです。猟や家畜の保護など、人間の生活を支える上で必要に応じて改良を加えられてきたのが現在の犬種たちなのです。

では豆柴はどうなのかといいますと、必要に応じて改良されて誕生した犬種ではありません。ある意味で突然変異的に小さな個体が生まれてきたという程度のものなのです。

確かに柴犬の子犬は可愛いですし、そのままの愛らしさで成犬になってくれたらいいのに――という願望もあるかもしれません。


しかし、豆柴は必要に駆られて改良され、そして誕生したという犬種ではないということは知っておくべきです。つまり、豆柴同士を掛け合わせれば豆柴が誕生するわけではないということです。

血統には通常の柴犬が含まれているわけですから、親同士が豆柴でも子供はスタンダードモデルの柴犬になる可能性も高いわけですね。そのためペットショップなどで、「豆柴」として販売されていた犬でも、成犬になったら大きくなってしまったというトラブルも後を絶たないのです。

原則的に犬種として認められていない以上、販売する際も「柴犬」として販売するべきなのです。

豆柴は意図的に作られた?

豆柴は意図的に作られた?

また、豆柴誕生の裏には、どうもキナ臭い噂も付きまとっています。その噂とは、「豆柴は、小さい体で生まれた子犬を、わざと少ない餌で育てた」という噂です。

実際、最近人気の高いティーカップ・プードルのブリーダーの中には、わざと少ない餌しか与えていないという悪質なブリーダーも存在します。それと同様に、豆柴にも同じことが言えるのではないかと言われているのです。

豆柴を購入したものの、病気がちで通院が絶えないという例も多くあると言われていますから、その噂もあながち間違いではないのかもしれません。

豆柴の登場で困惑気味のブリーダー

可愛いから売れるという、単純な発想で設け主義に走ってしまう悪質なブリーダーのせいで、正当な柴犬ブリーダーたちは大変困惑しているのも実態なのです。

参考:パピーミルの現状と悪質ブリーダーを見極めるポイント4選

まず、正当な柴犬のブリーディングを行っている業者では、そもそも豆柴という概念すら持っていません。柴犬という犬種はひとつであり、そこに”豆”だとかそういった種は存在しないわけですね。柴犬のブリーダーの元へ行って、「豆柴ください」というのは、大きな間違いだということなのです。

言うなれば豆柴は栄養失調、もしくは遺伝的に何らかの疾患を抱えた柴犬であるということは理解しておいた方がいいでしょう。豆柴に関しては、詳しい出自が分かっていませんし、誕生までの経緯についてもまったく解明されていないのです。


一説には昭和の戦後期以降に豆柴としての犬種が繁殖され始めたとも言われていますが、少なくともすでにすでに60年以上もの歴史がありながら、それでも今なお犬種として認められていないことを考えると、やはり柴犬は柴犬であって、豆柴が犬種として認められることはないと考えていいでしょう。

柴犬はあくまでも柴犬であって、例え体が小さいからといって簡単にそれをひとつの犬種として扱うこと自体が不自然なのです。JKC(ジャパンケネルクラブ)でも日本犬保存協会でも、豆柴はあくまでも柴犬だというスタンスを貫いています。

一部の団体では特定のブリーダーによって繁殖された豆柴を犬種として認めていますが、JKCや日本犬保存協会という、二大団体とも言うべき大御所が認めていないのですから、いくら声高に叫んでも、豆柴は単純に「規格の逸れた柴犬」という位置付けなのです。

参考:価格が全然違うけど…犬を飼う時に『血統書』があると何が違うの?意外と知らない犬の血統について

それでも豆柴にこだわるなら慎重に購入先を選びましょう

それでも豆柴にこだわるなら慎重に購入先を選びましょう

もちろん、体の小さな柴犬同士を掛け合わせ続け、遺伝的に体の小さい柴犬の繁殖に成功しているブリーダーも存在します。そうしたブリーダーであれば、個体の小さな、いわゆる「豆柴」を手に入れることも可能です。

ただし、先にも述べましたが、豆柴だと言われて購入したら大きくなっちゃった!という例が続発しています。また、虚弱で病気がちな豆柴も多数報告されてもいます。

そうしたことから、豆柴の購入を考えるなら、慎重に購入先を選ぶようにしましょう。少なくとも、まっとうな柴犬ブリーダーの元へ行ってもヘタをすれば怒鳴られるだけです。購入先は、自己責任において探すようにしてください。

まとめ

犬種のスタンダードモデルを束ねているJKCも認めていない豆柴なので、豆柴に対する人気の高まりを危惧する声も多くあります。

ティーカップ・プードルも単純にトイ・プードルから派生した規格外の個体に過ぎないという判断をしている国や団体がほとんどですし、もちろん、豆柴に対しても柴犬から派生した規格外モデルでしかないという見解も当然といえば当然です。

正式に犬種として認められるとするのであれば、JKCや国際畜犬連盟(FCI)に認められてからがスタートとなるでしょう。

その際は豆柴(mame-shiba)という名称になるのか、それともミニチュア・シバとでも名付けられるのかは分かりませんが、現段階で正式には認められていない以上は、豆柴という呼称で販売することに異を唱えるべきなのかもしれません。

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