チワワを飼おうとペットショップへ行ったら、スタッフから、「チワワはお散歩も必要ないので飼いやすいですよ♪」と言われた経験はありませんか?
チワワに散歩は必要ない――これは大きな間違いです。ペットショップのスタッフからそんな声を掛けられたとしたら、そのペットショップでチワワを購入するのはやめましょう。原則的に、散歩が必要ない犬など存在しません。
少なくとも、「お散歩は毎日じゃなくても大丈夫です。でも、たまには外へ連れ出してくださいね♪」という表現で説明してくれるのであれば問題ありません。
「全然しなくていい」「散歩ナシでも問題ない」と言い切ってしまうようなペットショップであれば、チワワのことを分かっていない無知なペットショップということになりますので、注意しましょう。
なぜチワワは散歩が必要ないと言われるの?
では、なぜ「チワワは散歩しなくてOK」などと言われるのでしょうか?これは、そもそもチワワの体が小さく、豊富な運動を必要としないためです。つまり、家の中で走り回っているだけでも十分に運動不足が解消できることから、「散歩はしなくてOK」という間違った認識に繋がってしまっているわけですね。
しかし、これには大きな誤解があります。たしかに、家の中で運動しているだけで運動不足にならずに済むということもあるでしょう。でも、「ストレス発散」という視点に立ったとき、やはり散歩はとても大切な習慣と言えるのです。
人間でも、時として気分転換が必要であるように、散歩が必要ないと言われるチワワにとっても、気分転換は健康で健やかな生活を送る上で欠かせない要素なのです。決して毎日でなくても構いませんが、それでも定期的に外の空気に触れさせ、気分転換させてあげることは大切です。
こんなことに注意!チワワを散歩させる際に注意したいこと
毎日の散歩は必要なくても、やはり定期的に外を歩かせてあげることは大切――と、いうことが分かったところで、チワワを散歩させる上で注意しておきたいポイントについてご紹介していきます。
- 散歩の時間に注意
- 歩かせ過ぎない
- 他の犬に注意
- 拾い食いに注意
- ある程度汚れることも覚悟する
- 小さいから危険もたくさん
1.散歩の時間に注意
これは言わずもがなですが、真夏の暑い時間帯や、真冬の寒い時間帯に散歩するのはいけません。夏に関しては、「犬は暑さに弱い」という常識も浸透しているので、今さら説明するまでもありませんよね?
しかし、冬に関しても気温には注意する必要があります。特に、体の小さなチワワは、寒さにも弱い犬種なので、北風の吹きすさぶ極寒の中での散歩はNGです。真冬の散歩は、陽の高い午後1時~3時くらいの、比較的暖かい時間帯を選んで散歩するようにしましょう。
また、風の強い日などであれば、洋服を着せてあげたり、底冷えの厳しい日であれば洋服ではなくレインコートのような防寒性の高い服を着せてあげるのもいいでしょう。
2.歩かせ過ぎない
運動大好きな犬でも、やはり歩かせ過ぎは逆にストレスを溜めてしまいます。人間でも運動のし過ぎで疲れてしまうことがあるように、犬も歩かせ過ぎると疲れてしまいます。
ましてや、体の小さなチワワはそれほど豊富な運動を必要としない犬種なので、長時間の散歩はNGです。チワワの散歩時間は、30分程度を目安にし、個体差を見つつ調整してあげることが必要です。くれぐれも、中型犬や大型犬のような運動量豊富な犬種と一緒に考えないようにしましょう。
また、チワワはとても華奢ですから、歩かせ過ぎると関節を傷めてしまうこともあります。そうなれば、もはや散歩どころの話ではなくなってしまうので、散歩は適度に済ませておくのがコツです。
3.他の犬に注意
これにも個体差はありますが、チワワは基本的にやや警戒心の強い犬種です。散歩をしていたり、ドッグカフェやドッグランなどへ連れ出せば、必然的に他の犬とも接することになります。
あまりにも警戒心が強い場合は、他の犬に吠えたり噛んでしまったりすることもありますし、逆に、怯えて動けなくなってしまうこともあります。
いずれにしても、無理に他の犬と遊ばせようとはせず、その子の性格に合わせてあげることが必要です。外出に慣れてくれば、臆病だった子がいつの間にか積極的になっていることもありますので、その辺りは、その子のペースに合わせて飼い主がサポートしてあげましょう。
4.拾い食いに注意
大型犬などとは異なり、体高の低いチワワは散歩中の拾い食いなどにも注意が必要です。飼い主でも気付かないうちに変なものを口にしてしまい、体調を崩すことも十分にあり得る話です。
チワワを散歩する際には、そうした危険を防止するためにも、注意を怠らないようにしましょう。
5.ある程度汚れることも覚悟する
体高の低いチワワは、草の茂った場所や雨上がりなどに、被毛が汚れやすいという特徴もあります。ダックスフントなどほどには汚れませんが、それでも体高の高い犬種と比べればやはり汚れやすい犬種のひとつと言えるでしょう。
いつでも汚れを落とせるように、ブラシやタオルなどを持参して散歩するのがおすすめです。
6.小さいから危険もたくさん
全犬種の中で最も小さな犬種がチワワですから、それゆえの危険というものも多く潜んでいます。犬の散歩では自動車などに注意するのは当然ですが、小さなチワワはドライバーも認識しづらいというデメリットがあります。
自動車やバイクなどが弾いた小さな小石でも危険ですし、人の多い場所であれば踏まれたり蹴られたりすることもあります。危険の多い場所は、とにかく飼い主が抱いて通過した方が無難です。
さらに、用水路の金網などに足を取られてしまうこともあります。人間では何でもないような場所も、チワワにとっては危険な場所となりますので、そうした点にも細心の注意を払ってあげましょう。
さいごに
チワワの散歩は必須ではありませんが、かといってまったくしなくてもいいというものでもありません。たまには外へ出てリフレッシュさせてあげることも大切です。その上で、上記のような注意点を守り、快適な”チワワライフ”を満喫してくださいね。
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