愛犬をしつける上で知っておきたい知識まとめ!

愛犬をしつける上で知っておきたい知識まとめ!

犬にはしつけが不可欠です。犬にとってしつけがなぜ大事かというと、それは問題行動を回避するためです。

犬としての社会性は子犬の段階で覚えていくものですが、適切な時代を過ごせないままペットショップに陳列されてしまう子犬もとても多いため、飼い主の手に渡った後に問題行動を起こしてしまうケースが頻発しています。

そのため、犬を購入するならペットショップよりも母犬の下で兄弟たちと適切な社会期を過ごした子犬の方がよいと言われるのです。

逆に、どんなに適切な社会期を過ごした子犬であっても、最低限のしつけができていないために問題行動に走ってしまう犬がいることもまた事実です。できれば子犬の段階でしつけをしておくことが望ましいことですが、例え成犬であってもしつけをすることは可能です。

すぐにしつけることは難しいことかもしれませんが、何度もチャレンジすれば問題行動の改善に繋がっていきます。ここでは、最低限しつけておきたいことについて、ご紹介していきます。

しつけがスムーズになる愛犬との上下関係

しつけがスムーズになる愛犬との上下関係

犬の飼育において、『上下関係』というのはとても重要なキーワードです。上下関係というのは飼い主と犬との関係性を保つ上でも大切な要素で、言い換えれば『主従関係』という意味になります。

しかし、『主従関係』というと、どこか犬に対して威圧的なイメージと取られかねないため、一般的には『上下関係』という言葉の方が適切かもしれませんね。

飼い主とその愛犬において、良好な関係性とは何か?というと、上下関係がしっかりと築かれていることです。飼い主は犬にとってのリーダー的存在であることが良好な関係を築く上で欠かせないポイントとなるわけですね。

犬の先祖は、現在の狼のように群れで生活していた動物ですから、人間では想像もできないような縦社会が根付いています。人間に飼育されるようになってからも、そうした野性的本能は失われていません。

犬の生活の場は常に群れの中ですから、人間の家庭で飼育されていれば、その家庭が犬にとっての”群れ”となります。当然、縦社会で形成されているわけですから、犬も自分の立ち位置を模索することになります。

群れの中にリーダーとなり得る存在がいなければ、自分がリーダーだと認識してしまうことになるわけですね。飼い主が愛犬を甘やかしてばかりいれば、犬は飼い主のことを自分よりも下の存在とみなしてしまうのです。

そうなるとしつけも思うようにできなくなりますし、様々な問題行動へと発展してしまう結果となります。いかに良好な上下関係を築けるかが、犬の飼育を難しくするか容易にするかの分岐点というわけですね。

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愛犬が飼い主をどう思っているのかをチェック!

まず、飼い主と愛犬の上下関係がしっかりと築かれていない例を挙げてみましょう。

  1. なんでもかんでもすぐに吠えて要求する
  2. 名前を呼んでも見向きもしない
  3. 飼い主にマウンティングする
  4. 飼い主に威嚇する(唸る・吠える・噛み付く)
  5. 散歩中は飼い主の前に出て歩こうとする

すべてではありませんが、代表的な例をいくつか挙げてみました。これらのいずれかに当てはまっていると、良好な上下関係が築けていないケースがほとんどです。

ましてや、3番目のマウンティングであれば、もはや完全に飼い主が舐められている状態ですし、4番目の威嚇などということになれば、もはや飼い主と犬という基本的な関係すら無くなっている状態です。

特に4番目の威嚇行為をされる場合、少なくとも飼い主に対して敵意を感じていることになります。あってはならないことですが、虐待のような行為をする飼い主に対して、そうした行動を示すことがあります。

暴力的な押し付けでしつけを行うのは絶対にNG行為ですし、傍からみても単なる八つ当たりにしか見えません。そうした飼い主は自分に自信のない弱い人間ということになるのでしょうね。

これを読んでいる人は、絶対に虐待的行為は行わないようにしましょう。

犬との上下関係は再構築することができる!

子犬の頃から犬を飼い始めてしまうと、可愛さのあまりついつい甘やかしてしまいますよね。それはそれで決して悪いことではありません。「犬に愛情を注ぐ」という広い視野で見れば、大いに結構なことです。

しかし、それが原因で良好な上下関係が築けないでいる人が多いのもまた事実です。飼い始めの頃は、飼育環境に慣れさせるためにもある程度の甘やかしは許容できますが、その関係性をいつまでも続けるのは決して良いことではありません。

家庭内でだけなら、それでも構わないかもしれませんが、いざ外へ連れ出した時に他人や他犬に迷惑をかけてしまうような問題行動を引き起こしかねないからです。

しつけというのは飼い主と愛犬の関係性をしっかりと認識させ、リーダーの指示に従えるようにすることで、外でも他人や他犬に迷惑をかけないようにするのが本来の目的です。

そのため、早い段階で上下関係を構築することが大事なのですね。しかし今現在、愛犬と良好な上下関係が築けていないとしても、それを改善させることもまた可能です。

散歩中に飼い主より先に歩く癖があるなら、飼い主よりも先を歩かないようにすることで飼い主の優位性を示すことができます。

また、就寝時も一緒に寝ているのであれば、寝床を分けることも大事です。

さらに、吠えたからといっていちいちその要求に応えていると、「吠えれば来てくれる」という甘えに繋がるため、無駄吠えにも拍車がかかってしまいます。そうならないためにも、甘えによる無駄吠えは徹底的に無視することも必要ですし、あまりにしつこい場合は、犬の目をしっかり見ながら、「いけない!」と強い口調で怒ることも必要です。

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怒ってばかりいるのもNG!目一杯褒めることも忘れずに!

しつけで注意すべき点もあります。それは、『常に怒ってばかりいるのはNG』ということです。「子供は褒めた分だけ才能が伸びる」と言いますが、それは犬も同じです。

飼い主の指示に対して、飼い主の希望通りの行動をしてくれたら、目一杯褒めてあげることが大切です。

『散歩中、飼い主の横にちゃんと付いて歩いたら褒める』、『「いけない!」と言って吠えるのが止まったら褒める』―このように、何かできたら必ず褒めてあげることがしつけの第一歩となります。

そして、しつけがしっかりとできるようになった時に、初めて飼い主と愛犬との間に良好な上下関係が築けている証拠にもなるのです。

上下関係というのは、信頼関係とイコールのものです。『上』と『下』という言葉が使われるため、どうしても抵抗を感じてしまう人もいます。しかし、犬にとって上下関係がしっかりと築かれていることこそが、リーダーに対する信頼関係を得る上で欠かせないことなのです。

上下関係という言葉に抵抗を感じるのは人間側の勝手な妄想で、飼い主の優位性を示すことができないままでは単なるワガママ犬になり下がってしまいます。もちろん、「今さら上下関係をハッキリさせたくてもうまくできる自信がない」という人もいることでしょう。

その場合、犬の問題行動がそれほど深刻でなければ構いませんが、それでもいずれは問題行動がエスカレートしてしまう危険性も孕んでいることに違いはありません。

飼い主自身でしつけられないのであれば、ドッグトレーナーなどプロの手を借りるのも一計です。

犬をしつけるために知っておきたい『犬の習性』

犬をしつけるために知っておきたい『犬の習性』

古来より人間は、犬の習性を活用し、牧畜や狩猟などを行ってきました。熊や狼から家畜を保護したり、狩りをして獲物を仕留めるなどなど、人間の繁栄の裏には欠かせない存在でもありました。

犬の習性・犬の本能・犬の特性――呼び方は様々ありますが、少なくとも犬とともに生活をするということは、これらを十分に理解しておくことが必要です。

特に、ペットとして飼育することが主流となっている現在では、室内で一緒に生活をしていくケースが増えていますから、よけいにそうしたことに気を配ることが求められています。

一緒に生活していく上でしつけは不可欠ですが、そのためにも犬の習性を理解しておかなければ十分なしつけができませんし、問題行動を引き起こす犬になってしまう恐れもあるのです。

そうならないためにも、ここではしつけのために理解しておきたい犬の習性についてご紹介していきます。

群れで生活する習性とタテ社会

犬の飼育をする上でイチバン理解しておきたいのが、犬社会における習性です。群れで生活する習性を持った犬は、とても孤独を嫌う特徴があります。留守番する機会が多かったりすると、そのストレスから問題行動を招きます。飼い主が帰宅したら部屋中散らかっていたり、無駄吠えが多くなるなどがその最たる例です。

また、群れで生活するということはリーダーの存在が必要不可欠。基本的に、リーダーとなるべきは飼い主でなければなりません。犬は、相手と接した様子を見ながら、自分は相手よりも上なのか下なのかの順位付けをします。

犬が可愛いあまりに甘やかしすぎたりすると、犬は「相手が媚びを売っているから自分の方が上だ」と判断します。そうして飼い主よりも上の順位となった犬は、飼い主の言うことを聞かなくなります。

言い換えれば、『飼い主が見下されている状態』となるわけですね。

人に噛み付くなどの攻撃性は狩猟本能や防衛本能

本来、野生で生活していた犬の祖先は、当然ながら狩りをして暮らしていました。獲物を狩る本能、いわゆる野生動物特有の狩猟本能が備わっているわけです。ペットで飼育することが主流となった現在でも、犬にはそうした本能が備わっています。

さらに、天敵から身を守る本能である防衛本能も持ち合わせています。こうした本能による問題行動が、『人や他の犬を噛む』『人に飛び掛かる』といったものになります。

散歩中に、横を通りかかった自転車に吠えかかったり、ランニング中の人を追いかけたりなど、獲物を追って攻撃を加えるという本能を見せるケースも多々ありますよね?恐らくは、そうした経験をされた飼い主さんも多いはずです。

また、触ろうとした人に唸ったり吠えたりというのは、防衛本能に伴う行動です。敵意や嫌悪を感じる相手に対して自分の強さをアピールするための行動なのですが、どちらかというと臆病な性格の犬に多く見られます。

これらは皆本能に伴う行動のため、頭から抑制しようとしても簡単には改善しません。

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他の犬や飼い主にマウンティングする

他の犬と遊んでいる最中にマウンティングを行うこともよくあります。見た目が性行為と似ているため、誤解をする飼い主さんも多くいますが、多くの場合性行為ではなく自身の優位性を示すためにこうした行動をします。

腕にしがみつくなど、飼い主に対してマウンティングを行う場合も同様の理由によります。これも、先述したよう、犬の方が優位な立ち位置にあることを示しており、『犬に見下されている状態』です。

犬を飼い始めてから早い段階で飼い主がリーダーであることを示しておかないと、こうした問題行動に繋がりやすくなります。

せっかく整えてあげた寝床をかき乱してしまう

犬が寝やすいように敷いてあげたタオルなどを、わざわざかき乱してから寝るという犬もいます。というよりも、犬を飼っているならそうしたシーンに何度も出くわすはずです。

「せっかく綺麗に敷いてあげたのに、何が気に入らないの!?」という飼い主さんの声も虚しく、犬はせっせと寝床を掘り起こし、踏み踏みしまくってからようやく落ち着いておとなしくなります。

これも野生の習性に基づく行動で、決して寝床の状態が気に入らないというわけではありません。自分の寝床を平らにならして整えるという習性の名残なのですね。

逆に寝床を乱しているように見えてしまうのですが、犬にとっては”しなければ治まらない行動”でもあるのです。

マーキング

マーキングは、野生動物であればもはや当たり前の行動だという認識が必要です。「ここは自分のテリトリーだ!誰も入れさせない!」という自己主張がマーキングの本質です。これも、一種の防衛本能となるわけですが、問題なのが室内で行うマーキングですよね。

マーキングすることの意味は理解していても、さすがに室内であちらこちらにマーキングされるのは困りものです。そのために大事なアイテムとなるのが、ケージやサークルなどです。

ケージやサークル内に居ることが犬にとってもっとも安全で安心できる場所であることを理解すると、友人などが家に来ても無駄に吠えることがなくなりますし、室内のマーキングも防止できます。

犬のしつけのためには、まず犬がどのような習性を持っているのかを十分に理解する必要があります。犬の習性を理解しなまましつけをしようとしても、なかなかうまくしつけることができないばかりか、犬にとっては単なる苦痛の時間でしかなくなってしまいます。

『敵を知り己を知れば百戦危うからず』という言葉が当てはまるかどうかは分かりませんが、上手なしつけには犬の習性を理解することが欠かせない要素となります。

どんなに、犬のしつけ方の本を読み漁っても、犬の習性を理解している人には叶わないと言っても過言ではないほどなのです。もちろん、上手にしつけられなければ、しつけの専門家(ドッグトレーナーなど)に依頼するということも大事になってきます。

ですが、しつけに対する飼い主の理解が不足していれば、せっかくしつけてもらっても、元のワガママ犬に逆戻りしてしまうケースも多く報告されています。

犬の習性を理解することは犬の気持ちを理解することにも繋がる大切なポイント。愛犬との意思疎通を図る上でも重要な要素を含んでいるのです。

しつけは子犬の時期からした方がいいの?始めるタイミングは?

しつけは子犬の時期からした方がいいの?始めるタイミングは?

犬のしつけをするのは子犬の時期から行うのが最も良いと云われています。犬にとって、いわゆる「社会性」というものを身に付けるのが子犬期であるため、この時期にしつけをしておくことで成犬になっても問題行動を引き起こしにくくなるというわけですね。

しかし、子犬期と言っても一体どのタイミングでしつけを行えばいいのでしょうか?そして、そもそも子犬期とはいつ頃までのことを指すのでしょうか?確かに、飼育を始めた時に子犬を購入したとすると、飼い主としてはやはりいつまで経っても子犬のようなつもりで接してしまうケースも多々あります。

それもこれも愛犬が可愛いからこそなのですが、そうした”錯覚”が続くと、「気付いたら高齢犬の域に達していた」ということにもなりかねません。「気付いたら高齢犬になっていた」というのは少々大袈裟な表現ではありますが、つまりはしつけのタイミングを見誤ってしまうと効果的なしつけ自体が思うようにいかなくなってしまう可能性もあるということです。

生まれたての子犬を見れば、それが子犬であることは一目瞭然ですよね?しかし、子犬期の上限となると、それが一体何歳くらいのことなのかハッキリと分からないという方が大半ではないでしょうか?

実は、単に子犬といっても、細かく分類すると幼犬・子犬という2つの時期に分けることができます。ちなみに、子犬のことを「仔犬」と表現することもありますが、これは「子犬」と同じ意味となります。

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幼犬期

幼犬期は、生まれた頃から3か月ほどの期間の犬のことです。この時期の犬は、母犬や兄弟たちと過ごすことが最優先されるべき時期です。犬社会のルールとも呼べる行動を身に付けるのにとても大切な時期となり、俗に「犬の社会性」というのはこの時期に養われるのです。

母犬や兄弟たちとじゃれ合いながら、「どれだけの強さで噛んだら相手が痛がったり怒ったりするのか?」といったことを覚えていき、群れ社会の順位付けというものも覚えていきます。

リーダーを筆頭に、自分はどのくらいの順位なのかということを身に付けることができていれば、その後のしつけにも差が生まれるわけですね。この時期に、早い段階で母犬や兄弟たちと引き離されてしまう犬は、社会性を養う場が奪われることになりますので、将来的にも問題行動を引き起こしやすい犬となってしまいます。

従って、出どころのハッキリしない子犬を販売し、儲け主義に走ってしまっているペットショップではなく、ブリーダーなどから購入した方が確実だと言われているのです。

多くの場合、生後2か月ほどから飼い主への引き渡しが行われますが、良識のあるブリーダーであれば少なくとも生後60日前後まで引き渡しは行いません。

また、生後90日(3か月)ほどまで引っ張るブリーダーであれば、かなり優秀なブリーダーと言えるでしょう。生後3か月未満の子犬に対するしつけの方法もあったりしますが、この期間は親や兄弟たちと過ごすのが理想であることを考えると、知らなくても良い知識と言えるでしょう。

ただし、たまたま購入した子犬がまだ幼犬期の犬であった場合は、自己流でしつけるのではなく、ブリーダーなど専門家に相談することをおすすめします。

子犬期

生後3か月を過ぎた頃には、子犬期へと突入していきます。この時期は、通常であればすでに犬社会のルールが身についていますので、ここから「愛情を吸収する時期」へと入ることになります。一般的には、ブリーダーの手元から離れ、新しい飼い主の下へと引き取られる時期です。

どれだけ飼い主からの愛情を受けているかということを吸収する時期となりますので、いかに愛情が注がれているかを教える絶好のタイミングとなります。

盲導犬候補となる犬が、子犬の時期にパピーウォーカーへ預けられるのも、人からの愛情を受けるために必要だからなのです。それだけ、この時期における愛情の存在というのは重要なわけですね。

子犬期は、およそ生後3か月ほどから生後1年ほどまでの期間を指しますが、しつけに大事な期間は生後6か月ほどまでとなります。つまり、飼い主は、子犬を引き取ってから3か月ほどの間に愛情をもって接しつつ、しつけの基本を教えていかなければなりません。

ここで成功するか否かによって、飼い主としての資質も問われることになるわけですね。

しつけの基本としては、いけないことなどを教えたり、人に対する恐怖や音に対する恐怖などに対して、それが安全であることを教えたりする時期です。この時期に苦手なものを克服しておかないと、成犬になっても人嫌いや音嫌いが治らないことの方が多くなります。

そうなると、無駄吠えといったことにも繋がりますので、この時期をいかにしつけに生かすことができるか、腕の見せ所となりそうですね。

生後1年から成犬の仲間入り!

大型犬なのか、中型犬なのか、それとも小型犬なのかによっても多少の違いはありますが、概ね1年ほどを経過すると成犬の仲間入りとなります。

幼犬期に犬の社会性を身に付け、子犬期に愛情を注がれてしつけの基本が身に付けられていれば、「飼い主にも従順な愛犬=人社会に順応した犬」としての資質も十分です。この時期は、子犬期に教えたしつけの基本から、実践的なしつけへと移行します。

子犬期に教えたしつけの復習的なことも行い、それに加えて、「待て」など制止の指示に従えるようなしつけを行います。子犬期に飼い主への信頼感が植え付けられていれば、それほど難しいしつけにはなりません。

このしつけを行っておくことで、ドッグランやドッグカフェで他人に迷惑をかける心配がなくなります。子犬期のしつけを間違えてしまうと、こうしたドッグランデビューやドッグカフェデビューすらおぼつかなくなってしまいます。

実際に、愛犬がドッグランで他の犬を追いかけ回して噛んでしまったことがトラウマとなり、結局その愛犬が亡くなるまで、ドッグランなどで思い切り走らせてあげることができなかったという飼い主さんもいらっしゃいます。

犬の社会性や人間社会のルール、そして基本的なしつけが身についていないがために、飼い主も寂しい思いをしなければならなくなりますし、愛犬としても目一杯楽しむということを知らないまま生涯を終えてしまうことになります。

どうせ飼育するなら、やはり愛犬と色んなところへ出掛けて、一緒に思い出づくりをしたいものですよね。しかし、子犬を引き取ってからのおよそ3か月という期間を無駄にしてしまったがために、基本的なしつけが身に付けられず、そうした思い出づくりができないというケースも少なくありません。

犬としても、普段の散歩だけではなく、様々なものを見たり触れたりして刺激を与えてあげるだけでリフレッシュにもなりますし、ストレス発散効果としても有効です。それは人間とまったく同じなのです。およそ15年前後という短い生涯の中で、思い出づくりができる機会もそれほど多くはないかもしれません。

子犬期におけるしつけは、その後のドッグライフにも大きな影響を与えるものであることは、深く認識しておきたいですね。

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愛犬にまず覚えさせたいしつけ4選

愛犬にまず覚えさせたいしつけ4選

お手・お座り

お手やお座りをさせる意味について、その根拠が分からないという飼い主さんもいるかもしれませんね。お手やお座りは一芸ではありません。なぜ、お手やお座りを覚えさせるのかというと、それは飼い主に対して服従させることを認識させるためです。

犬の祖先はオオカミですから、基本的には群れでの生活が主です。群れはリーダーに従って生活&行動をしていきますから、犬にしつけをするなら飼い主がリーダーであることを認識させることが重要です。

その第一歩として、お手やお座りを覚えさせるといった簡単なことから始めるのが有効です。

無駄吠え

無駄吠えに悩む飼い主さんも多いはず。本来、「吠える」という行動は犬にとっては至極当然なものですから、吠えること自体が問題ということではありません。

無駄吠えという表現のため、吠えることそのものが良くないことと捉えられがちですが、実際に問題となるのは、『飼い主にとって吠えられては困る状況で吠える』ということが、無駄吠えの定義ということになります。

つまりは人間側の都合に合わせてしつけをしていくことになりますから、吠える行動をしつけるという意味ではなく、どういった状況で吠えてはいけないのかをしつけていくことがポイントです。

無駄吠えを抑えるために、声帯を除去してしまう飼い主もいますし、無駄吠え防止のグッズ(ショックカラー等)なども販売されていますが、それらはハッキリ言って好ましいこととは言えません。

「吠える」というのは犬本来の行動で、意思表示を示す上でも大切なものです。

それを無理矢理に矯正することはストレス以外の何物でもありませんから、自分で上手にしつけができないなら、まずはドッグトレーナーなど専門家の指示を仰ぎましょう。

噛み癖

噛み癖には様々なタイプがあります。

  • 威嚇
  • 遊び
  • 嫌悪
  • 本能
  • 恐怖
  • 興奮

噛み癖のしつけをするなら、その噛み癖がどういったことが原因となっているかを判断しなければなりません。例えば、子犬であれば歯の生え変わりの時期には人間の赤ちゃんと同じように口の中がむず痒くなることで、物を噛んだりすることがあります。

また、恐怖から噛んでしまうのであれば、その対象(犬や人)に慣れさせることから始めなければなりません。「嫌いな人に触られたくない」「痛いところを触られたくない」といった理由で噛む犬もいますし、遊んでいる延長線上で噛んでしまう犬もいます。

その犬が、どういう心理で噛むという行為をするのかを把握した上で、噛み癖のしつけを行うことが重要になります。

また、これはそのまま「唸る」という行為のしつけにも繋がりますから、唸り癖のある犬をしつける場合も、以上のことを意識してしつける必要があります。

トイレのしつけ

犬を飼い始めても、ただトイレシートを敷いておけばそこで勝手にトイレをしてくれるわけではありません。トイレのしつけができていなければ、家中のあちこちでおしっこやうんちをしまくってしまうことになってしまいます。

また、これまではちゃんとトイレができていたのに、あるときから急にトイレを失敗するようになるというケースもあります。トイレの失敗にも理由があり、それを飼い主が理解してあげないことにはしつけもままならなくなります。

もっとも良くないのが、トイレを失敗した犬に対して大声で叱りつけたり、失敗した場所へ鼻を押し付けたりする行為です。そうした行動をしてしまうと、犬はトイレを失敗したことを怒られているのではなく、おしっこやうんちをした行動そのものに対して怒られていると勘違いしてしまいます。

最悪の場合、家の中ではトイレをしなくなってしまうこともありますし、実際にそうしたケースも少なくありません。

逆に、粗相してすぐに大声を出したり犬の元へ駆け寄ったりすると、「トイレをすれば飼い主が来てくれる」という風に勘違いしてしまうこともあります。そこから、「おやつをくれる・遊んでくれる」という心理へと繋がり、自分をアピールするためにわざとトイレを失敗してしまう行動へとエスカレートする可能性もあります。

トイレのしつけを行う場合、失敗したときにすぐに犬を飼い主の見えない場所へ移し、静かに片付けてしまうのがもっとも有効なしつけです。高齢になってトイレの失敗が増えてしまう場合は、もはや我慢してあげること以外に方法はありませんから、おむつなどを使用してあげましょう。

犬のしつけまとめ

犬のしつけまとめ

しつけの仕方については、飼う前にしっかりと学んでおくことが必要です。また、言うことを聞かないからといってすぐに暴力を振るったりする行為も絶対NGです。

犬のしつけというと「服従」という視点がポイントとなるため、中には「服従=暴力」という風に勘違いしてしまう飼い主もいます。しかし、暴力はただ怯えさせるだけで何のメリットも生まれません。

しつけを焦るあまり、思わず手を出したくなることもあるかもしれませんが、それをしてしまうとパートナーとしての信頼関係も壊れてしまいますから、注意が必要です。しつけには我慢が付き物ですから、犬のためにどれだけ我慢してあげることができるのかも飼い主の力量となります。

もしそれができないのであれば、専門家にお願いするか、もしくは犬の購入を諦めた方がいいでしょう。しつけをしておくことは、愛犬が人間社会で生活していく上では欠かせないことです。

それに愛犬のためだけでなく飼い主のためにも必要なことですから、我慢強く愛情を持ってしつけをしていきましょう。

犬の飼育知識
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